バイアグラはもともと狭心症の治療薬を開発研究しようとしていた薬です。ところが狭心症の地位良薬としては効果が乏しく、開発を諦めて被験者たちからバイアグラを回収しようとしました。
ところが、なぜか一向に薬が返却されません。被験者たちに問いつけたところ、「勃起するので、是非ともこの薬を避けてもらえませんか」といった類の声が多く出ました。
そこで、路線を変えて狭心症の治療薬ではなくED(勃起障害)の治療薬として開発研究を進めました。
その結果、1998年にアメリカでED治療薬として認可され、日本には1999年1月より販売が開始されました。
狭心症の治療薬としては十分な効果がなかったとはいえ、心臓にいくらかの影響を与えていることは間違いありません。
バイアグラを服用すると陰茎動脈が広がって、血流が良くなります。バイアグラは陰茎動脈の血流をよくすることで、勃起を促しています。


狭心症は、心臓に栄養を送っている冠動脈がけいれんして、血液の通り道が狭くなる状態です。
冠動脈が狭くなると、心臓の活動に必要な血液が不足するために、胸痛や息苦しさなどの症状を来します。


そこで、冠動脈を広げてこのような発作による症状を和らげる薬にニトログリセリンがあります。
狭心症の発作を抑える薬としては有名なので知っている人も多いでしょう。一般名はニトログリセリンですが、これ以外の商品名でも数種類が販売されています。
名前が違うためにニトログリセリンではないと思ってしまうケースもあるようですが、注意が必要です。
ニトログリセリンを主成分とする狭心症の薬には、ミオコールやミリスロールという商品もあります。
また、ニトログリセリン以外にも狭心症の発作を抑える薬は何種類かあります。このような薬を飲んでいる人がバイアグラを服用すると、同じような作用の薬が重複することになります。
これらの薬を服用している人は、バイアグラは併用禁忌となっています。つまり、バイアグラと飲み合わせてはいけないということです。
狭心症と言われたことがある人や狭心症の治療薬を飲んでいる人は、自己判断しないで必ず主治医にご相談ください。

バイアグラと飲み合わせてはいけない薬の種類とは?

狭心症の発作を抑える薬は何種類かあります。まとめて硝酸剤と呼んでいますが、その中には硝酸イソソルビドや一硝酸イソソルビド、ニコランジルなどもあります。
それぞれ数種類の商品が発売されていて、ニトロールやアイトロール、シグマートなどの名前で販売されています。


これらの商品も飲み合わせは禁忌や併用禁忌、または併用注意となっています。
作用が重複するために、血圧が下がりすぎる可能性があります。血圧が下がりすぎると、ふらついたりめまいを起こしたりするので注意が必要です。
ひどい場合には意識を失って倒れてしまうこともあります。その際に、頭を打って大けがをしたり、高所から転落したりする可能性もあります。


硝酸剤以外にも、塩酸アミオダロン製剤(アンカロンなどの商品があります)も併用には注意が必要となっています。
塩酸アミオダロン製剤は、不整脈の治療薬として使われているカリウムチャンネル阻害薬と呼ばれる種類の薬です。


その他、有機硫酸エステルに属するニコランジル製剤や、カリウムチャンネル遮断薬と言って不整脈の治療に使われる薬なども併用注意となっています。


自分では、手元にある薬がどの種類に属するのかわからないと思います。何らかの薬を服用中の人は自己判断しないで、お薬手帳や薬の説明書を担当医に見せてください。
そのほか、65歳以上の高齢者は思わぬ事態を招くリスクが高いために、服用には注意が必要となっています。また、服用間隔を少なくとも24時間以上開けることや十分な水で服用することも大切です。
服用間隔を守らずに服用すると、作用が強く出過ぎて思わぬ事態に陥る可能性もあります。薬は必ず説明書や注意書きを隅から隅までよく読んで、用量用法を守って飲みましょう。
服用中にきになる症状がある場合は、自己判断をしないで処方した医師に連絡して相談してください。